このページでは、指定したNovell eDirectoryエージェントのヘルス情報と、そのエージェントが対象とするパーティションおよびレプリカリングを表示できます。さまざまなレベルの詳しい情報のリンクも用意されています。
エージェントヘルスオプションの設定および、有効と無効の切り替えの詳細については、iMonitorの実行ファイル(通常Novell eDirectoryの実行ファイルと同じ場所)と同じディレクトリにある、NDSIMONHEALTH.INI環境設定ファイルを参照してください。
ヘルスチェック:エージェント
[時刻同期に成功しました]
エージェントが同期に成功しなかった場合、データは表示されません。成功した場合、結果は常に、成功を示す緑色で表示されます。[タイムデルタ許容範囲]
時間差が5秒より小さく、警告は表示されません。
時間差が5~10秒であり、注意が表示されます。
時間差が10秒を超えており、警告が表示されます。
[エージェントソフトウェアのバージョン]
エージェントによって戻されたソフトウェアのビルドバージョンです。この番号は、ローカルデータベースに保存されたソフトウェアのバージョンを反映するものではありません。[ロード済みDS]
ディレクトリがロードされたかどうかをレポートします。[開いているDS]
ディレクトリの状態をレポートします。
- [Initial]:エージェントは、データベースを開いて、自身を初期化しようとしています。
- [Open]:エージェントはデータベースを開いており、リクエストを受信できます。
- [Closed]:エージェントはデータベースを閉じており、リクエストを受信できません。
- [DB_Corrupted]:エージェントはデータベースを開こうとしましたが失敗しました。データベースの修復が必要である可能性があります。
- [Could_Not_Open]:エージェントは、ディレクトリのロード中に、データベースを開くことができなかったか、または開くことを禁止するリクエストを受信しました。
- [Rehashing]:エージェントは、パフォーマンス向上のためインデックスを再計算しています。これは一時的な状態であり、NDSョ 8.xでは使用されません。
エージェントプロセス-破損通知
破損通知処理は、特定のパーティションが使用する破損通知を、可能であれば次の状態まですすめます。破損通知は、特定の操作の間に名前が重複するのを防ぐために使用されます。破損通知は、オブジェクト名以外の一意の識別を提供します。この識別は、特定の機能を解決するために必要になる場合があります。分散型データベースでは、各サーバは、同期によって更新された情報を受け取ります。サーバは更新情報を同時に受け取らないため、ある時間に別のサーバと同じ情報を所有していない場合があります。このため、各サーバは、他のすべてのサーバが更新情報を受け取るまで古い情報を保持します。eDirectoryでは破損通知を利用して、このような情報を追跡します。
[エージェントプロセス-参照チェック]
オブジェクトのキャッシュされたコピーと参照整合性の情報を保持します。参照整合性は、eDirectoryの分散構造を管理する機能や、異なるeDirectoryオブジェクト間に存在するすべての参照について参照します。[エージェントプロセス- Limber]
エージェントの環境設定情報を更新します。[エージェントプロセス-スキーマ]
このプロセスを実行した最後の時間を示します。1つまたは複数のエラーが報告されます。このプロセスでは、スキーマがこのサーバから別のサーバにプッシュされます。このオプションのステータスが緑色でない場合、エージェントプロセスステータスページを参照し、バックグラウンド処理ステータスのエラーと、発生したエラーについての詳細を表示してください。
ヘルスチェック:パーティション
[パーティション]
サーバに保存されている各パーティションの、オブジェクト詳細情報へのリンクです。パーティションの[レプリカ同期]を選択すると、リング内の各レプリカのレプリカステータスが表示されます。[説明]
レプリカ数など、そのリングの一般的な情報が表示されます。[結果]
リングチェックとレプリカチェックの、ステータスおよびサマリです。たとえば、[最大送信デルタ]が4時間を超える場合、または読み込み可能レプリカが2つ以下の場合、[結果]の下に警告が表示されます。
ヘルスチェック:リング
[レプリカ番号]
レプリカ番号が一意で有効であるかをレポートします。[マスタレプリカ]
マスタレプリカが1つだけ存在するかをレポートします。[読み込み可能レプリカ数]
読み込み可能レプリカの数が許容範囲内であるかをレポートします。データ整合性を確保するため、最低3つの読み込み可能レプリカが必要です。[サブリファレンス数]
参照用のみに使用されます。この数を変更する唯一の方法は、ツリーデザインでペアレントレプリカを配置することです。[レプリカ合計数]
すべてのレプリカの合計数です。[レプリカ]
リング内のすべてのレプリカに関する詳しい情報を表示します。レプリカがオンになっていない場合、パーティション操作が実行中である可能性があります。パーティション操作の状態が4時間以内に変化しなかった場合、警告が表示されます。
ヘルスチェック:レプリカ
[オン]
レプリカステータスがオンでない場合、パーティション操作は実行中です。他のレプリカステータスは、[新規]、[タイプの変更]、[ロック状態]、[結合/分割]、[停止]などです。ステータスが4時間以内に変化しない場合、Suspectが表示されます。24時間経過すると、警告が表示されます。
[最終同期日時]
サーバ上でレプリカが正常に同期された日時をリスト表示します。[最終同期試行日時]
サーバが他のサーバとの通信を試行した最終日時をレポートします。正常な状況下では、サーバは少なくとも30分ごとに通信を試みます。[デルタの送信]
別のサーバへのレプリカ作成待ちデータの量をリスト表示します。[デルタの受信]
別のサーバからの受信待ちのデータ量をリスト表示します。[Local Replica Issued Future Time]
このレプリカが未来の時刻にタイムスタンプを発行していることを示します。時刻が同期されていることを確認する必要があります。この状況が継続する場合、または極端に未来の時刻で起こる場合、DSRepairを使用してパーティションのタイムスタンプを修復します。[パージ時間]
このオプションは破損通知処理とパージャによって更新されます。指定された間隔が大きすぎる(たとえば4時間を超える)場合、レプリカリング全体で同期が正常に完了しなかったことを示しています。このサーバは、不要な追加データを保持している可能性があります。[破損しやすいデータ]
少なくともまだ1つのレプリカにも同期されていないデータの量を示します。重大な障害が生じた場合このデータは失われます。そしてこのサーバが損傷した場合、修復できない可能性があります。[エントリIDが一致しました]
物理レプリカIDが論理レプリカIDと一致するかをレポートします。一致しない場合、Novellサポートに問い合わせて解決してください。[レプリカタイプが一致しました]
物理レプリカタイプが論理レプリカタイプと一致するかをレポートします。一致しない場合、Novellサポートに問い合わせて解決してください。[レプリカステータスが一致しました]
物理レプリカステータスが論理レプリカステータスと一致するかをレポートします。一致しない場合、Novellサポートに問い合わせて解決してください。[コンテナが設定されました]
パーティションがコンテナとして指定されているかをレポートします。[パーティションルートが設定されました]
サーバにパーティションがあることを、物理レコードおよび論理レコードの両方が示しているかをレポートします。物理レコードと論理レコードとの不一致の原因としては、サーバまたはツリー名の重複、または2つのサーバが同じアドレスを使用していることが考えられます。一致しない場合、Novellサポートに問い合わせて解決してください。[フラグ]
すべてのエントリフラグが、エージェントが必要であると考えるものと一致するかをレポートします。エージェントがどのフラグ(別名フラグなど)も設定していないことを示します。
[Subordinates Found]
このエントリが持つチャイルドの予測数を表示する情報のオプションです。この情報を使用して、どのパーティションが必要か決めることができます。
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